災害が及ぼす人的影響は大きく、今回の豪雨被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
2016年に熊本地震を経験した私は、
「当たり前の幸せ」は「当たり前ではなく、感謝して感じ取ること」だと思っています。
優しさを与えてくれた方々がいて、「ありがとう」の意味を、見返りを必要としない「ありがとう」の言葉を受け取ることを学ばせて頂きました。
先週月曜日の大雨
大牟田に住むいとこに連絡が取れたのは、22時30分をまわった頃。
車が浸かり途中で車をおいて、歩いて帰ってきたとのこと…。
それも腰まで浸かって…。
2時間30分かけて…。
お世話になっている診療室の先生からは「被害こそ出ませんでしたが、大牟田は大変なことになりました」と連絡をいただいた。
「あっちこっちで車が浸水し、かみさんも車ごと浸水しかけて命からがら逃れてきました…」と聞いて怖くなった。「スタッフみんなの帰路も色々あったみたいですが、身体が何事もなかったのが一番です」と前向きな言葉は、先生らしい優しさに溢れていた。
翌日の診療は、「通行止などがあり無理をしないでください」とお気遣いをいただき
お休みとなっての今日!
いつもの場所に、歯科医院があり、中に入ると、いつもの顔。
優しく微笑む先生に「大変でしたね。奥様もご無事でよかったですね。」と伝えると「絶対、死ななさそうでしょ!」といたずらっ子みたいな無邪気な言葉で返され「たしかに!」と納得する私。
スタッフ一人一人に、声をかけ話をすると
みんなそれぞれ朗らかに大変だった1日を話してくれた。
後から来られた奥様の元気な顔に、ホッとした。
いつもの場所に、歯科医院があり、中に入ると、いつもの顔。
それがどれだけ幸せなことなのかを、改めて想う。
不思議なもので、こういう経験をすると
あの人のここがイヤとか嫌いとか、そんなことはどうだってよくなってくる。
会えることの幸せと尊さをすごく感じる。
災害がなくなることはないからこそ、1日1日を大切に
誰かと共有する時間を丁寧に過ごしたいと心から思います。