デンタルスタッフの勉強会FOCUS!2021 vol5
共愛歯科の園田隆紹先生による
「超高齢化社会で必要とされる歯科の役割について
〜咬むから食べるを診る歯科医療の重要性」
園田先生に講義をお願いした理由は、熊本県歯科衛生士会の診療所部門理事になっての初仕事!で、打合わせでお話をさせていただき、講義を聞かせていただき!感銘を受けたから!
その時は、訪問に携わる歯科衛生士の受講が多かったのですが、どうしてもこの話を診療室で勤務する歯科衛生士に届けたいと思いお願いしました。
介護現場の状況を知ることは、患者さんへの向き合い方を考え、患者さんの健康価値観をあげるきっかけにもなります。
今回の講義では
嚥下機能の低下、誤嚥が起こる原因は?
解決策は?
要介護になる前に診療室でやっておくべきことは?
診療室に来院する患者さんの口腔内から食事の状況を想像するとは?
診療室で気づくことができる認知症患者の特徴・心理・対応…は?
…etc…
そして!
園田先生の考える歯科衛生士の役割についても触れていただきました!
いろいろな感情を揺さぶられながら、
受講された方々の患者さんが、自分の足で診療室に来てくださって
笑顔で挨拶を交わし、診療室で共に過ごす時間が健やかで楽しいものでありますように…その時間が長く続きますように!と心から思いました。
さて!今回の受講生の感想です!
先生の話で何度も出てきた“気付ける”という事が何よりも大切だと思いました。気づくためには知識が必要であり、知識がないと大切なサインを見逃してしまうことになります。そして、解決するのは1人ではなく様々な職種の人と連携をとらなければならないため、まずは自分にできることをして、その大切なサインを見逃さずドクターに報告ができるようになりたいです。診療室での診療と往診は同じ歯科の分野でもなんとなく切り離して考えてしまっていたのですが、介護が必要になる前に歯科の指導をしっかりしておくと受け入れられやすいとのことでした。お年寄りの方にTBIする時など長年してきたことを指導して変えてもらうという面で結構悩むことが多かったのですが、介護のリスクなど将来的なことを踏まえてお話するとヒットすることが多いのではないかなと思いました。健康で介護されることなく生活していきたいと思う人がほとんどだと思います。TBIの時など部分的に指導だけしてしまいがちなのですが、歯周病になると今後どうなってどのように不自由になってしまうのか高齢者と言われる年齢になったときに起こりうることを説明の中に組み込んでいきたいと思います。
本日は貴重なご講演をありがとうございました。超高齢社会ということもあり、日々の臨床の中でも80歳や90歳を超える高齢の患者さんを見る機会がとても多くなったと感じています。残存歯が多い方も居れば総義歯の方も本当に様々です。来院の度に口腔内や義歯のチェックも行っているのですが、「きちんと食事が出来ているのか」など様々な変化に"気付く"ことの重要性を改めて感じました。色々と見て気付いているつもりでしたが、講演を聞きながら結構見落としてしまってる部分もあるのではないかと思いました。今回のお話を聞いて、色んな可能性について知識を得ることができたので、明日からの診療に活かしていきたいです。本当は担当制で治療もメンテナンスも毎回同じスタッフが管理してけるといいのですが、きちんとカルテなどに記載して次に診るスタッフに引き継げるように工夫もしていきたいです。本日は本当にありがとうございました。
園田隆紹先生、受講生の皆さま
素敵な時間をありがとうございました!
さて!12月は!
添島歯科医院の添島義樹先生
「欠損補綴の対応と歯科衛生士に求められる能力」です!
ぜひご参加ください😘